Counter Clockwise Trip |
 | Frasco 1975
Musicians: 坂田明(as, cl) アデルハルト・ロイディンガー(b) 森山威男(ds) |
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Numbers: |
SIDE A
1 フラスコレーション 2 ベース・フォークソングNo.2 3 オートマチック・ムーン
| SIDE B
1 コンビネーション 2 カウンター・クロックワイズ・トリップ |
Memo: |
私の記念すべき最初のレコードである。 「反時計回りの旅行」とでも言う意味である。Clockwiseは時計回りであるが、スタンリー・キューブリック監督の映画「時計仕掛けのオレンジ」の原題は「Clockwise Orange」である。この頃、パスツールが酒石酸で発見した光学異性体のことに興味があった。同じ分子式なのに光を当てると、右旋性のD体と左旋性のL体がある、という事を明らかにした。つまり立体構造が対称になるのだ。わが国においては味の素の創設者がグルタミン酸をはじめて人工的に精製したときに、このD体とl体が交じり合ったラセミ体というのができてちっとも甘くなくて困ったという。我々がダシ汁を取って上手いと思う方は、光を左に回折するL体だったのです。そこからさんざん苦労してD体だけを除去したらしい。それが今日の世界的な調味料となったのです。アミノ酸の光学異性体の話は面白い。キリが無い。(坂田) |