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MOOKO (re-release |  | Produser Bill Laswell,Akira Sakata,Ronald Shannon Jackson,Robert Musso 1987.Dec.NY.
Akira Sakata(sax,piano etc.) Bill Laswell(bass) Ronald "Shannon"Jackson(drums)
art work Shionro Otake desighn Takuji Nomoto 2009 Bridge-136 |
| Numbers: | | | Memo: | これはBridge からの復刻版であります。内容は初版と同じです
<自分で書いたライナーノート> Mookoとは言うまでもなく蒙古でありモンゴルである。録音したのは87年で、もう23年前に遡る。 シャノン・ジャックソンに「一緒にレコーディングしてもらえないだろうか」と手紙を書いたら。「勿論だが、レコーディングするならビル・ラズウェルにプロデュースしてもらったほうがうまくいく」といわれ、ビルに頼むことになった。 ビル・ラズウェルとはその前年かれのLast exitに入って共演していた。シャノンがドラムスでギターがソニー・シャーロック、サックスはペーター・ブロッツマンであった。轟音が鳴っているにもかかわらず、不思議とうるさくない音に驚いた記憶がある。 私は腹巻になけなしの現金を入れてNYへ飛んだのだが、ビルは大変良くしてくれた。時差ぼけに参った。最後の日には寝過ごした。あわててスタジオへ行くと、「サカタ!出来たぞ」とビルがいった。エンジニアのロバート・ムッソーと二人でもくもくとミックスをしてくれたのである。私のほうは一時が万事、失敗の山だった。 そのときビルと話をして盛り上がったのは“モンゴリア“だった。オルティンドーやホーミーといった雄大な草原を想起させる音楽について語った。話は「バンドでモンゴルへ行こうよ!」と大変な話になった。レコード・タイトルは文句なしにMOOKOとした。 その頃、私は一方では「ミジンコは凄い」といいながら、もう一方では「モンゴルは凄い」と吹聴して歩いていた。そしたら「新世界紀行」という番組のプロデューサーからお声がかかり、90年11月にホーミーの紹介を主目的でモンゴル高原へ行くことになった。 晩秋の冷え込む大草原でモンゴルの人と共にカセットテープのMOOKOを聴いた。音楽は不思議と風景に合っていた。彼らも「是非モンゴルへバンドをつれてきてくれ」といってくれた。4年後の94年、国際交流基金の主催事業で私とビル・ラズウェルの率いる世界混成13人編成の「ミジンコ空艇楽団」は終にモンゴルで演奏した。NYでの約束から7年、快挙といってもおかしくない時代だった。今の朝青龍、白鵬らモンゴル人が日本の大相撲を席捲するとは夢にも思えない、昔のことである。 2009.2.1. 坂田明
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